白内障手術について

haku-image1白内障手術は、白内障に対する唯一有効な治療法です。

『せきむかい眼科クリニック』は、この手術に関し、厚生労働省より「先進医療施設(2020年4月より、選定療養に変更)」に認定され、数多くの執刀を行って参りました。各種眼内レンズに関し、豊富な実績を有しておりますので、安心してご相談下さい。

濁った「水晶体皮質」と「水晶体核」を眼内で丁寧に破砕・吸引し、代わりとなる眼内レンズを入れる手術で、所要時間は、5~10分程度です。麻酔は点眼で行い、注射を使用しません。痛みはなく、少し沁みる程度で、安全で怖さが少ない利点があります。幅わずか2.3㎜の創から行う「極小切開白内障手術」を採用しています。

また、「低濃度笑気麻酔」の追加も選択可能です。不安を軽減する笑気を鼻から吸いながら、安心して手術を受けられるように配慮しています。

手術の後は、翌朝まで眼帯を推奨していますが、同日両眼手術を希望される方や、片眼が既に不自由で眼帯ができない方には、眼帯をしない選択も可能です(保護眼鏡を使用します)。手術後の点眼は、正しく安全な入れ方ができるよう、専任スタッフより丁寧にトレーニングさせて頂きますので、どなたでも安心して手術をお受け頂くことができます。

片眼の手術を行った翌日には、反対眼の手術を行うことができます。

白内障は再発をしませんので、一度手術を行えば、二度と悩まされることはありません(※後発白内障を除く)。また、眼内レンズは数十年にわたり使用できますので、一般的に、一度入れたレンズは交換を必要としません。

眼とレンズが合っていない方、あるいは長年の間に合わなくなった方への「入替手術」、2枚目のレンズを追加する「Add-onレンズ」、難症例への「強膜内固定術」などにも対応しています。

眼内レンズについて

『せきむかい眼科クリニック』では、通常の健康保険適用レンズから、自費手術となるプレミアムレンズまで、多くのレンズの中からお選びになれます。

レンズの選択は大変重要です。皆さんのご希望が最大限叶いますよう、専任スタッフ制を採用しています。ORT(視能訓練士)が皆さんそれぞれの専任担当者となり、手術前のご相談から、修正手術のご相談まで、一貫して担当致します。

眼鏡を掛ける前提であれば、明るく鮮明に見える「単焦点レンズ」は良い選択です。
乱視がある場合は、「乱視矯正レンズ」も選択肢となります。
眼鏡をなるべく掛けたくない方は「多焦点レンズ」が必要でしょう。
ですが、大切なのはそこから先です。少しは手元も見たいという方、手元が重要だという方、あまり運転をされない方、夜間も運転をされる方、元が遠視の方、元が近視の方、疾患がある方、左右差がある方。誰にでも同じレンズをお勧めすることはできませんし、左右の眼に異なるレンズをお勧めする場合まであります。異なる事情と要望をお持ちの皆さんお一人お一人に、しっかりと対応させて頂きます。

眼内レンズは、焦点(ピントが合う距離)の数により、単焦点レンズから5焦点レンズまで分かれ、二焦点以上のものを多焦点レンズと呼んできました。最近は、広い範囲でピントが合う、焦点拡張型レンズも多焦点レンズに加わりました。それぞれ特徴が異なりますので、皆さんのライフスタイルに合わせ、最適なご提案を致します。

焦点は主に、”遠距離(2m以上)”と”近距離(50㎝以内)” 、そして”中距離(その中間)”と分けることができます。”遠距離”は普段の生活や運転時に関わる距離、”近距離”は読書や携帯電話の操作に関わる距離、と考えると良いでしょう。”中距離”は、その間の距離で、主にパソコンの距離にあたります。

単焦点レンズは、”遠距離”だけ、”近距離”だけ、という具合に、三つの距離のうち一つだけを、裸眼で見えやすくできるレンズです。焦点は一つですので、術後は眼鏡を必要とすることが多くなりますが、鮮明に見ることができ、白内障以外の眼疾患がある方でも問題ありません。

2焦点レンズは、例えば”遠距離”と”近距離”、もしくは”遠距離”と”中距離”というように2つの距離を、裸眼で見えやすくすることができます。

3焦点以上のレンズは、”遠距離”・”中距離”・”近距離”の3つすべてで裸眼視力を改善させることができます。

焦点拡張型レンズは、近方は40~50cm離さなければならないものの、それを除く広範囲でピントが合い易くなっています。

眼内レンズの選択は、その後一生の見え方を左右する選択ですので、白内障手術において最も重要です。術後の見え方がご希望に沿うよう、選択に際し十分な相談を重ねることにしております。どの距離を裸眼で見られるようになりたいかなど、ご要望を詳しくお聴かせ下さい。

白内障手術の費用について

単焦点レンズを用いる場合は、健康保険が適用されますので、1割負担の方は通常約14,000円(片眼)、3割負担の方は約42,000円(片眼)のご負担となります。

多焦点レンズを用いる場合は、レンズ毎に費用が異なります。
国内で認可されている多焦点レンズの場合、上記単焦点レンズと同じ手術費用にレンズ毎の追加費用が必要です(選定療養)。
国内でまだ認可されていない多焦点レンズの場合、手術費用も含め、すべて自費となります。

白内障とその症状について

白内障は、眼球の中でレンズの役割を果たしている「水晶体」が透明さを失っていく疾患です。年齢とともに、すべての方に発生しますので、老化現象の一つと考えることができます。40代後半に始まる方は珍しくありませんが、先天性のものや、アトピー性皮膚炎や外傷などの理由により、さらに若くして始まるケースもあります。白内障は、点眼や内服で透明さを回復させることはできないため、手術で濁りを取り除くことでしか治療できません。

「水晶体」はタンパク質でできており、筋肉の働きで厚みが変わり、ピントを自動的に調節することができる優れたレンズです。白内障になると、透明さが失われるとともに、ピントを合わせる力(調節力)もまた失われていきます。初期は眩しさを自覚することが多く、進行するとかすみ眼や視力の低下へと変わってきます。眼鏡が合わなくなってくる場合もよく見られます。見え方がおかしいなと思われたら、ご相談下さい。

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