主な手術のご紹介

『せきむかい眼科クリニック』は、患者さんを悩みから解放することを目指し、多くの種類の手術を手掛けています。すべての手術は、日帰り・局所麻酔で行います。術後の点眼指導なども丁寧に行っておりますので、安心してお受け頂くことができます。いずれの手術も、当日は60分前にご来院頂き準備をします。手術が終わればすぐに帰宅することが可能です。特別な場合を除き、翌朝必ず受診し、診察を受けて頂きます。当院で行っている主な手術は下記の通りです。

各手術の説明

白内障手術
白内障による視力低下に対する、唯一有効な治療法です。加齢やそれ以外の原因により混濁した「水晶体」の混濁を除去して「水晶体嚢」のみを残し、眼内レンズを「水晶体嚢」の中に固定します。当院では、点眼を中心とした麻酔により痛みを無くし、手術も10分程度で終了します。眼帯は、翌日の朝、受診頂くまでです。白内障は再発しませんので、一度手術を行えば、二度と悩まされることはありません。それぞれの眼に適した眼内レンズを選択することで、視力の回復だけでなく、遠視・近視・乱視といった屈折異常の治療も同時に行うことができます。健康保険が適用できる通常のレンズに加え、各種多焦点レンズを取り扱っています。選定療養、自費診療にも対応し、その方の眼に最適な手術をご提案します。詳しくは、白内障手術のページをご覧下さい。

緑内障手術
緑内障は、網膜の神経細胞が減少し、視野が欠けていく疾患です。現在、視野を回復させる方法はなく、進行を十分に遅らせることが治療となります。現在有効性が確認されている治療は、眼圧を下げることのみです。緑内障手術は、点眼や内服で下がり切らない眼圧を低下させる手術です。また、手術後は、点眼を減らすことが可能となりますので、点眼を継続することが難しい方にもお勧めします。眼球内を循環する房水を眼球外に逃がすことで眼圧を下げる、濾過手術という方法です。当院では、アルコン社製のエクスプレスという器具を用い、従来よりも短時間かつ安全な濾過手術を行っています。

斜視手術
一般的な斜視に対する手術では、斜視の程度と方向を詳しく検査し、眼の筋肉を移動します。複数の筋肉を移動する場合があり、両眼の手術を必要とする場合もあります。また、バセドウ病眼症によって複視がある方に対しても手術を行っています。通常の斜視手術とは異なり、炎症の影響で動かなくなっている筋肉を解放することも必要です。
いずれも局所麻酔での手術ですので、全身麻酔の方が安全な小さなお子さんの場合は、最適な医療機関へご紹介しています。

兎眼矯正術
兎眼とは、眼を十分に閉じることができなくなることを言います。バセドウ病眼症では、上下の眼瞼が変形することにより発生します。兎眼矯正術は、眼瞼の変形を正し、再びしっかりと眼が閉じられるようになることを目的とします。なお、病状に応じ、上眼瞼、下眼瞼の両方に対して手術が必要な場合もあります。

眼瞼下垂症手術
まぶたが下がり、視界を妨げるものを眼瞼下垂症といいます。加齢だけでなく、ハードコンタクトレンズの長期使用でも発生します。下がっていることを自覚していなくても、無意識のうちにまぶたを挙げようとし、まぶたや額の筋肉が疲労している場合があります。あごを上げて前方を見ようとしていた結果、肩こりや頭痛の原因となっている場合もあります。眼瞼下垂症手術は、皮膚だけを短縮する場合と、皮膚と筋肉の両方を短縮する場合とがあります。どちらの方法が適しているかをしっかりと分析し、手術を行います。

眼瞼内反症手術
数本だけのまつ毛が眼球に当たることは”逆まつ毛”と呼びますが、まつ毛全体がまぶたと一緒に眼球側に入ってしまうことは眼瞼内反症と言い、早めの手術が必要です。手術を行うことにより、眼球側に巻き込まれてしまうまぶたを、しっかりと立てることができ、まつ毛が眼球に当たることを防ぎます。

翼状片手術
角膜(くろめ)の上に結膜組織(しろめ)が伸び、覆いかぶさってくる疾患が翼状片です。進行すると乱視や視力障害の原因となるため、ある程度進行してしまったら翼状片は切除する必要があります。当院では、新たな手術法を導入していますので、従来の手術法に比べ短時間かつ術後の痛みが少ない方法で治療が可能です。

霰粒腫摘出術および瞼板切除術(巨大霰粒腫摘除術)
眼瞼の脂腺が正常な排出に失敗し、眼瞼内にしこりを生じさせるのが霰粒腫です。点眼や軟膏で縮小させることもできますが、硬いしこりを除去するには手術が必要です。その大きさと部位に合わせ、最適な手術法を選択します。

麦粒腫切開術
眼瞼に感染症を生じ、膿がたまって腫れている状態が麦粒腫です。点眼や軟膏で改善することが多いですが、多量の膿がたまって痛みが強い場合には、切開を行います。切開後は速やかに痛みが消失するのが特徴です。

結膜嚢形成術
加齢やその他の原因により、眼球の結膜(しろめ)に弛みを生じることを結膜弛緩症と呼びます。弛緩した結膜は、角膜(くろめ)に張り付いたり、瞬目(まばたき)のたびに大きく動き、異物感、角膜障害、ドライアイなどの原因となります。弛んだ結膜を、切り取ったり(切除)、大変細い糸で縫い付けたり(縫着)、焼いて縮めたり(焼灼)します。手術方法は、病状により選択します。

涙管チューブ挿入術
上下のまぶたには目頭の近くに小さな穴(涙点)が開いており、そこから鼻の奥へトンネルが伸びています。これを涙道と呼び、余分な涙を鼻へ逃がす役割をします。アレルギー性疾患などにより、涙点や涙道が細くなると、涙目の原因となり、点眼ではなかなか回復しない場合があります。その場合、シリコン製の細いチューブを入れ、涙点から涙道にかけて広げることで治療できます。チューブの挿入は数分で終わることがほとんどで、眼帯や生活の制限は必要ありません。一度に両眼行うことが可能です。

涙点プラグ挿入術・涙点閉鎖術
上記、涙管チューブ挿入術とは逆に、涙点にプラグと呼ばれるフタをして、涙を鼻へ逃がさないようにします。重度なドライアイの方に有効で、程度に応じ、下まぶただけ行う場合と上まぶたにも行う場合とがあります。なお、涙点プラグが必要なのに、しょっちゅう脱落してしまう方には、涙点閉鎖術も行っています。これは、涙点・涙道に電気メスで熱を加え、永久に塞いでしまう手術です。手術後は、涙点プラグが必要でなくなります。

手術以外の治療について

また、手術以外にも、下記の治療を行っています。

・網膜疾患レーザー治療(糖尿病網膜症、網膜血管閉塞性疾患など)
・後発白内障レーザー治療
・加齢黄斑変性症などに対する、抗VEGF剤の硝子体注射
・眼瞼痙攣・片側顔面痙攣に対するボトックス注射
・炎症性疾患に対する副腎皮質ステロイド剤注射
・小児の弱視に対する視能訓練
など

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